銀製品とホールマークの話2
ここでは銀製品やシルバーアクセサリーに欠かせないホールマークについて紹介しています。ホールマークと言っても実は色々有ります。ここではそんなホールマークの種類について紹介していきます。
①スタンダードマーク
一口に銀製品やシルバーアクセサリーのホールマークと言っても色々な種類が有ります。そんな数あるホールマークの中でも一番大事な意味を持つのが、スタンダードマークと呼ばれるホールマークです。このスタンダードマークは横向きのライオン等で表されますが、それはその銀製品、シルバーアクセサリー等がスターリングシルバーでできていることを表しています。ですので、従ってもしもこのマークがついていない製品であれば、それは銀以外のもので出来ているか、或いは定められた基準値である92.5%の銀を含んでいないということになります。
②タウンマーク
このタウンと言う言葉は文字通り街と言う意味です。タウンマークは、その製品がどこの検定所で検査されたのかということを示すマークです。街によってタウンマークのデザインが決まっていますが、これも年代によって微妙に形が異なります。またこのタウンマークを見ただけでも、その銀製品、シルバーアクセサリーのおおよその年代を知ることも出来ます。
③デューティーマーク
イギリスでは歴史上、銀に税金が課せられた時期がありました。それだけ銀が国家の税収の手段として重視されたことを物語っています。そして銀に関する税が払われた製品には、そのときの君主のマーク(デューティーマーク)が刻印されるようになりました。
④デイトレター
その銀製品、シルバーアクセサリー等が検査を受けた年を示す為のマークです。おのデイトレターと呼ばれるマークは、一年毎にマークが異なっています。デイトレターのデザインはアルファベットであり、大抵は順番に年を当てはめてあります。アルファベットのAから始まって、そしてそれが一巡するとまたAから始まりますが、微妙に形状が変えてあります。具体的にはアルファベットの大文字、小文字、デザイン、そして枠の形で年代を識別します。
⑤メーカーズマーク
その名の如くメーカー、即ち製作者を示すマークです。銀製品やシルバーアクセサリー等の品質を維持するために、もしも基準を下回る製品が出回ったら、それを製作した工房等を特定する必要が有りました。その為、銀製品やシルバーアクセサリーにあらかじめ登録しておいた金銀細工師のマークを刻印することが義務付けられていました。
しかし1999年になって、イギリスのホールマーク制度はその純度を千分率で表記し、従って新たに800と999という基準が設けられました。そしてそれまでの刻印は任意で打たれることと改正されました。従って現在の例えば有名な銀製作工房であるティファニーやジョージ・ジェンセン等のシルバー製品、シルバーアクセサリーを見てみますと、表面には「925」や「SILVER」と刻印されています。ですが年代の古いアンティークの銀製品、シルバーアクセサリー等を見てみると、様々なホールマークが刻印してあることが分かります。そうしたホールマークで銀製品やシルバーアクセサリーの歴史の息吹を感じることができるのです。
銀製品やシルバーアクセサリーを単に装飾品としてだけで見るのではなく、それが一体何時、そしてどこで作られたのかを、想像してみてもいいでしょう。そうやって銀製品やシルバーアクセサリーを見るのも、また一興ではないでしょうか。
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Last update:2016/4/27