銀製品とホールマークの話1

皆さんはシルバーアクセサリーが御好きでしょうか。皆さんの中にも、普段からこのシルバーアクセサリーを楽しんでいる、という人も少なくないかと思います。最近はシルバーアクセサリーを愛好する人も増えていて、一部ではこのシルバーアクセサリーがちょっとした流行になっている、と言ってもいいでしょう。
ところでシルバーアクセサリーを始めとして、世の中には様々な銀製品が有ります。そしてそのような銀製品にはホールマークが有ります。皆さんはそんな銀製品やシルバーアクセサリーと関係の深いホールマークというものを御存知でしょうか。ここではそんなホールマークについて紹介していきます。
シルバーアクセサリーと同じくらい馴染み深い銀製品には、例えば銀製のナイフやアンテークの銀の時計等が有ります。勿論シルバーアクセサリーもポピュラーな銀製品です。それらの銀製品の裏側に、ポチッと入っている刻印を皆さんは御覧になったことが有りますか。これには例えばライオンや王冠のマーク、或いは数字の入ったもの等、注意して観察していれば実に様々な種類が有ります。これらの刻印を総称してホールマークと呼んでいます。何故シルバーアクセサリー等の銀製品にはこのようなホールマークと呼ばれる刻印が有るのでしょうか。このホールマークは、もともとは金や銀等の偽造を防ぐ為に、西暦1300年頃、イギリス政府からロンドンの金銀細工業者であるゴールドスミス社が貴金属を検定して、刻印する特典が与えられました。そしてこのときの検定マークをホールマークと呼びました。その検定マークだった物がホールマークの始まりです。
そしてこのホールマークは当然ながら日本にも有ります。日本で現在このホールマークを認定してもらうには、まずは財務省(旧大蔵省)造幣局に依頼して、貴金属製品の品位試験を行います。そしてこの試験に合格したものに対して、造幣局で証明記号を打刻して、そしてその品位を証明してもらいます。このホール・マークは、メーカーや工房では打刻できないことになっています。
以上が日本におけるホールマークです。また特にイギリスのホールマークの場合、ホールマークの発祥地ということで700年以上の長い歴史が有ります。そしてイギリスではホールマークの制度がしっかりと確立されています。イギリスでは製品の検査された検定所や年代によってホールマークは微妙に形が異なりますが、その製品が何時、何処で作られたどんな品質のものかが、よくわかるようになっています。また通常の場合、ホールマークは4から5個のマークで構成されています。ここではそんなシルバーアクセサリーや銀製品を理解するうえで欠かせないホールマークの種類について紹介します。皆さんも今度皆さんのシルバーアクセサリーや銀製品を手にとって見たとき、このホールマークに注目してみては如何でしょうか。

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最終更新日:2017/9/29